骨粗鬆症

ビタミンD3って知ってる?

カルシウムといえばビタミンD

カルシウムは食べただけでは骨にはなりません!ビタミンDの活躍がなければ、有効に利用されないのです。食物から摂取されたビタミンDや紫外線をあびて皮膚で作られたビタミンDは体内で活性化され、この活性型ビタミンDがカルシウムの吸収を高めたり、血液中のカルシウム濃度を一定に保つなど、骨にとってプラスのさまざまな働きをしています。

ビタミンDは何からとれるの?

ビタミンDも実は不足しがちです。食品ではシイタケやキクラゲなどの茸類とサケやカジキなどの魚類に多く含まれています。閉経によって女性ホルモンの分泌が低下することの他に、カルシウム不足とビタミンD不足が日本人女性が骨粗鬆症になる原因と言われています。また、食事からのビタミンDが不足したり加齢に伴い肝臓や腎臓での活性化が弱まったりすると、活性型ビタミンDができなくなります。そのため腸管からのカルシウムの吸収量が減り、これが加齢による骨量減少の原因の1つと考えられています。

ビタミンD、もっと知りたい方へ

ビタミンDってどんなもの?
なぜビタミンDが必要なの?
ところでビタミンD3って・・・?

ビタミンDは普通のビタミンとは違います。
カルシウム吸収のしくみビタミンDはビタミンという名前はついていますが、おなじみのビタミンAやCなどとは少し違い、栄養素というよりホルモンの1種としての性質を持っています。
ビタミンDはそのままでは有効に利用されず、肝臓、次いで腎臓での活性化の過程を経て活性型ビタミンD3となり、はじめてさまざまな働きをしてくれます。



ビタミンDは骨を丈夫にしてくれます。

活性化されたビタミンDの働きを一言でいうと、体内でのカルシウムの利用を高めるということ。 すなわち腸でのカルシウム吸収や骨でのカルシウム代謝に作用し、血液中のカルシウム濃度やリン濃度を一定に保つ働きをしています。
ですからビタミンDが不足すると、体内でのカルシウム代謝が乱れてしまい、子供ではくる病、大人では骨粗鬆症などの骨の病気を起こしやすくなります。
骨を丈夫にするためには、カルシウムばかりでなくビタミンDが重要といわれるのは、このためです。


ビタミンDは皮膚でもつくられます。

ビタミンDは食物から吸収されるばかりでなく、紫外線をあびることにより皮膚でも合成されます。その作用のメカニズムは複雑ですが、適度な日光浴は骨にもプラスということを覚えておきましょう。

(監修/赤津拓彦 先生:防衛医科大学校総合臨床部講師)


● 水中から陸上への進化と骨
生命の母体は海といわれていますが、脊椎動物が海から陸へと移り住めるようになったのは約4億年ほど前。この進化は動物にさまざまな変化をもたらしました。
それまでのエラでの呼吸から肺呼吸へといった機能面のみならず、水中運動に適した流線形から、陸上運動性に富む骨格型体形へと、外形的にも大きく変わってきたわけです。そして、重力付加の少ない水中から大きな陸上へと環境が変化したことは、「骨」の重要性が増したことでもあります。

● 陸上でのカルシウム摂取とビタミンD
ところが、ここに大きな問題がありました。骨を維持するためのカルシウムです。 カルシウムは水中には高濃度で存在しており、エラを通じて自由に体内に取り込むことができたのですが、陸上では食物を通じて摂らなければなりません。しかも、さまざまな恐竜の姿から想像できるように、巨大な動物の必要とするカルシウム量は膨大です。
この需要を満たすには、摂取したカルシウムを十分に利用するための強力なカルシウム吸収装置が消化器官に備わる必要があります。ほとんどの脊椎動物で、この役割をはたしているのがビタミンD。つまり、私たち脊椎動物の、特に骨格系を中心とした進化にはビタミンDが大きく関係しているのです。


(監修/岡野登志夫先生:神戸薬科大学衛生化学講座教授)
特別協賛:中外製薬株式会社,後援:日本骨粗鬆症学会 (C)yutakanahone-suishin-iinkai