リッチボーン 骨と関節の情報サイト
リッチボーントップ
骨と体のQ&A
質問
マラソンの高橋尚子選手のように高所トレーニングを行うと血液に変化を起こし筋肉にエネルギ−を大量に送られる代わりに骨粗しょう症や疲労を正常に感知しなくなり将来は痴呆になる場合が考えられるものでしょうか。
答え
高所トレーニングは、マラソンをはじめ水泳、スキーやスケートなど様々なスポーツで取り入れられています。高所では低圧のため、酸素分圧が低下するので、からだに酸素を取り込む力が落ちます。しかし、高地の滞在で、心肺機能や造血機能などの順応が起こり、からだに酸素を取り入れて運搬する力がついてきます。そのうえ平地と同じレベルのトレーニング強度でも平地より高い運動強度となり、運動のより高い効果が期待できます。このような低酸素へのからだの適応という受動的な効果と、トレーニングによる積極的な効果を期待できる高地トレーニングは、運動能力の向上につながります。
このことは、疲労を感知しなくなるということとは異なります。女性のスポーツ選手における骨密度の低下はしばしば問題になりますが、これには、激しい練習の継続や栄養面での問題による極端な体脂肪の減少、月経周期異常が関与しているといわれています。一方、痴呆の主な原因は、アルツハイマー病と脳血管性痴呆の2つです。アルツハイマー病の一部には遺伝子異常が原因の若年生アルツハイマー病もありますが、老人の場合は原因がわかっていません。脳血管性痴呆は脳血管の閉塞(脳梗塞)や破綻(脳出血)により、脳の一部が破壊されることで起こります。この場合、高血圧、糖尿病など脳血管障害の治療が予防につながります。これ以外に、薬による精神機能低下、脳腫瘍や外傷のような脳外科疾患も痴呆の原因となりえます。
以上のことから、高所トレーニングそのものが骨粗しょう症や痴呆に直接結びつく心配はないと考えて良いと思われます。
( 監修 / 石川知志先生:東京厚生年金病院整形外科 )
関連ページ
骨粗しょう症の危険因子
ダイエットは危ない
ダイエット女性に警告!
閉じる