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骨と体のQ&A
質問
70歳になる母は5年前から骨粗しょう症のため圧迫骨折を3回経験しております。今回また背中の痛みを訴えた為、MRI検査をしたところ、腰部背骨の中に出血が見られるとのことでした。担当医師より、安静にしてその後リハビリで4週間の入院が必要とのことでした。その間ベットに横たわっていると歩けなくなるのではと大変心配です。もっと短い入院で済む治療法はないのでしょうか?
答え
脊椎圧迫骨折による腰・背部痛が著しい場合には、適宜消炎鎮痛剤を用いながら当初は、ベッド上での安静が必要となります。疼痛を軽減させるために、カルシトニン製剤の注射は有効ですので多くの先生方が用いていらっしゃると思います。ベッド上での安静が長期に及べば、手足や体の筋力低下を招いて、せっかく腰・背部痛が軽減してもなかなかベッドから起きあがれないという自体にもなりかねません。もともと体力の低い人では、寝たきりとなる方もおられますので、安静臥床期間中にも、積極的なリハビリテーションを早期から開始する心構えが必要です。
高齢者がベッド上で安静臥床しますと、筋力が1日あたり3%低下するといわれており、3週間の安静臥床ではもとの筋力の50%まで低下します。一旦低下した筋力を回復させるには、低下した期間の数倍の期間を要することが多く、その結果として、入院期間が長くなることもあります。ですので、安静臥床期間といえども、脊椎をコルセットなどで固定して、できるだけ早く手足を動かすなどのベッド上リハビリテーションを開始して、安静により発生する筋力の低下、骨の萎縮(骨粗しょう症の悪化)を予防することが必要です。これまで3回の脊椎圧迫骨折を経験されているとのことですが、今後の新たな脊椎圧迫骨折の発生を予防したり、寝たきりになることある大腿骨頚部骨折を予防する必要ために、入院期間中にでもリハビリテーションの気持ちを忘れないことと骨折予防効果を有する薬の内服を忘れないようにしたいです。
( 監修 / 林先生:東京都リハビリテーション病院院長 )
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