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骨と体のQ&A
質問
70代の母親のことです。腰から足にかけて、特にすねの部分が痛み、やっと家の中を歩ける程度です。病院では、骨粗しょう症と診断されて、消炎剤と鎮痛剤が処方されました。これで、改善が無ければ、注射かブロックだと言われたそうです。注射とは何の注射のことでしょうか。骨粗しょう症で痛みが強い場合、このような治療が一般的なのでしょうか。2ヵ月後に、MRIを撮ることになっています。
答え
70歳代の女性で脛を中心として腰から足にかけて痛んで、家の中をやっと歩ける程度とのことですが、受け持ちの先生はまずレントゲン像で確認された骨粗しょう症に加えて脊髄などの神経を圧迫する病気もあるのではないかと捉えておられ、そのために1ヵ月後のMRIを予約されたものと考えます。腰から足に向かって走る神経を坐骨神経といい、坐骨神経に痛みをもたらせ歩行能力を奪う病気としては腰部脊柱管狭窄症が考えられます。
一般的に骨粗しょう症は若い頃から腰に余り負担をかけてこなかった女性に多く発症し、腰部脊柱管狭窄症は若い頃から腰を使って働いてきたために腰の骨に棘が出来たり腰の骨がずれて生じる男性の病気と捉えられてきました。ところが、80歳を超える高齢者が増加している昨今では腰部脊柱管狭窄症になったまま骨が弱くなったり、その逆の状態により、腰の骨に骨粗しょう症と腰部脊柱管狭窄症の両方の病気が発生することが珍しくなくなってきました。
そこで、主治医の先生はまず判明している骨粗しょう症と診断されたまま、治療についてはお母様が最も困っておられる痛みを除くために消炎剤、鎮痛剤を投与され、強い痛みに対しては神経ブロックをしたり、腰の神経を栄養している血管に血液を沢山送り込み腰痛〜足の痛みを軽くして、歩ける距離を伸ばすプロスタグランジンという薬を注射しようと考えておられるようです。あるいは、骨粗しょう症による腰の痛みが強いと考えておられる場合は骨粗しょう症の痛みを著しき軽くするカルシトニンという注射薬を使おうとしておられるのかもしれません。骨粗しょう症に腰部脊柱管狭窄症が合併しているために治療内容が複雑になりそうですが、飲み薬を処方されているならば添付されている説明書をよく読み、注射薬なら注射に際して先生なり看護師さんに薬の内容をよく聞きだし自分に使われている薬を確認しておいてください。病気の治療はプロである先生にお任せするにしても治療の内容についてはしっかりと把握しておくことは自分の健康管理のうえでも大切なことです。
( 監修 / 林先生:東京都リハビリテーション病院院長 )
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