76才になる女性です。右足は関節リウマチで左足は変形性膝関節症と診断されました。一時期リウマチは落ち着いていたのですが最近炎症が強くなり、リウマチでない左膝の痛み腫れがひどく、すぐ水もたまります。鎮痛剤もあまり効かない様なのでどのような対処をすれば良いでしょうか?
何年来罹患している関節リウマチの1症状として両側の膝関節が腫れて痛むことや、確かに関節リウマチに罹患はしているが両側の膝の痛みは年齢や使い過ぎによる変形性膝関節症で関節リウマチの1症状ではないといった患者さんを稀に見かけます。このことから、質問者のように右膝は関節リウマチによる関節炎、左膝は変形性膝関節症ということも生じうる病態であるといえます。この場合、関節リウマチに罹っていない左膝関節の変形性膝関節症にも全身性の関節リウマチの炎症の影響を受けて腫れ、痛み、関節液の貯留が増加しがちといった傾向にあることは十分に理解できます。関節リウマチは鎮痛剤だけでは治りにくいことが多いですので、主治医の先生は鎮痛剤の効果を見ながら、副腎皮質ステロイドホルモンの投与や抗リウマチ薬の投与など本格的な関節リウマチ治療に移行されたり、ヒアルロン酸・副腎皮質ホルモンの関節内注射など変形性膝関節症治療に移行されるものと考えられます。どのような治療に移行していくかは血液検査の値や関節液の性状、レントゲン所見、臨床症状などを総合的に診て判断されるでしょう。先生のご判断を仰ぎながらも体を動かさないでいることによる関節の動きの悪さや筋肉の力の低下が進行しないように痛みのない関節をよく動かし、炎症のある関節についても痛くない範囲でよく動かすように、先生のご指導を得ながら体力の低下をリハビリテーションの心で防いでください。
( 監修 / 林先生:東京都リハビリテーション病院院長 )