はじめまして、骨粗しょう症の予防の為の運動について教えてください。現在53歳の女性で、36年間リウマチを患っています。現在はCRPは1.0で落ち着いています。両膝は置換手術をしたので今は痛みはありません。骨量は53%しかなく、ビスホスホネート製剤を服用しています。運動をしたいと思うのですが。1日にどのような運動をどのぐらいしたら骨粗しょう症予防に効果的なのでしょう。長い距離でなければ歩くことはできます。
関節リウマチにかかっているだけで骨粗しょう症になりやすく、また罹病期間が長くなるほど骨密度の低下することが知られていますので、質問されている方は53歳と若いにも拘らず、骨密度が若年成人の53%しかないことは間違いがないようです。同じ骨密度でも関節リウマチに罹っているだけで骨折しやすいこと、53%の骨密度では容易に骨折する可能性があること、などを考えますと転ばないようにすることが何よりも大切です。骨密度を増加させて骨を強くすることも必要ですので、今飲んでおられる薬はぜひ続けてください。
一方、もっとも有効な薬に匹敵するほどの効果を示すのが運動による骨密度増加効果ですので、毎日の運動は欠かせません。運動といっても両膝関節が人工関節に置換されていますので、あまりにも繰り返して足に負担をかけすぎるような運動を続けますと人工関節に緩みなどの問題を生じます。そこで、毎日30分ずつの散歩を欠かさないようにする、プールの中で歩く、など低い強度の運動を息長く続けることをお勧めいたします。その他、戸外で日光に当たりながら立っている時間の長いゲートボール、関節をくまなく動かし骨に圧迫力をかけて膝に衝撃力を与えない太極拳なども質問されている方には適した運動であると考えます。ただし、太極拳の運動のなかでも膝を深く曲げるといった動作は難しいと思いますので無理をしないでください。くれぐれも転ばないように用心をし、危なそうでしたら杖を使って転倒防止に配慮してください。
( 監修 / 林先生:東京都リハビリテーション病院院長 )