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骨と体のQ&A
質問
46歳の男性です。昨年からマラソンに挑戦するようになり練習をしています。寒い日に走っていたときに左膝の皿が痛くなりました。膝の内部というより皿の表面が痛いような感覚です。歩いたりする分には問題はないのですが、10キロ以上走ると痛みが増してきます。無理して走れないことはないのですが、痛みの原因が分からず不安です。湿布などをしても痛みはとれません。予想される原因が分かれば教えてください。
答え
年齢、ライフスタイルから考えて、質問者の男性は膝の皿と大腿骨との間の関節に変形性関節症が生じたものと考えます。加齢、繰り返しの使用が変形性関節症の原因になっているものと考えられますが、肥満や体質が関係しているのかもしれません。中高年になって、関節の軟骨が弱っている上、何度も繰り返して摩擦を繰り返しますと膝の皿の裏側を覆っている関節軟骨が薄くなって、相対する大腿骨の下前面の関節軟骨もすり減り、痛みが生じたのでしょう。これを膝蓋大腿関節症といいます。
この病気は若い頃から膝の皿が外側に脱臼したか脱臼に近い状態となった人に多く見られ、体型の関係で膝の皿が外則に強く引っ張られる場合に発症します。一度、膝関節のレントゲン撮影をしていただき、どの程度軟骨が磨り減っているのかの診断に基づいて、安静の程度を決めていただくことが必要です。もし、レントゲン像で殆ど変化がないのに痛む場合は、2-4週間の安静で痛みは取れ、その後は筋力強化により膝の皿の後ろに極端に大きな力が加わらないように配慮しながら運動を再開します。
関節の軟骨が著しく減っているようですと長い生涯のことを考えて、マラソンよりも膝に負担の少ないスポーツに変えて楽しみを見出すことも必要です。膝蓋大腿関節症に対しては手術での治療は行われませんので、まず、整形外科の先生に診ていただき、膝の皿に状態についてよく調べてもらってください。
( 監修 / 林先生:東京都リハビリテーション病院院長 )
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