整形外科で、ビスホスホネート製剤(毎朝)と活性型ビタミンD3製剤(1日2回)を処方されています。婦人科を受診したところ、選択的エストロゲン受容体モジュレーター(毎夕)を飲むようすすめられました。併用しても副作用はないなのか、有効であるのか、教えてください。
ビスホスホネート製剤、活性型ビタミンD3製剤に選択的エストロゲン受容体モジュレーターを併用して飲んでよいかとの御質問ですが、医療機関で処方される骨粗しょう症治療薬については1種類の薬の内服で十分に効果が認められて発売されているのが現状です。したがって骨粗しょう症患者さんにはビスホスホネート製剤か選択的エストロゲン受容体モジュレーターのいずれかの薬1種類だけを処方されることが多いのですが、先生によっては日常の食事で不足しがちなカルシウムやビタミンD,ビタミンKなどを患者さんの様子から判断されて併用されることがあります。しかし、ビスホスホネート製剤と選択的エストロゲン受容体モジュレーターのようないずれをとっても骨粗しょう症治療薬の中心となりうる薬については併用するとより効果が上がるのか、またはお互いの効果を打ち消しあって効果が減るのか、思わぬ副作用が出るのか、などについては現在のところ全国規模で研究されているところで最終的な結論が出ていません。このような状況ですので、2つの医療機関にかかって3剤の併用を受けることには慎重であってほしいと思います。後で診てもらった婦人科の先生には既にビスホスホネート製剤、活性型ビタミンD3製剤を他院から処方してもらって内服していることをご存じないのかもしれません。婦人科の先生に既に骨粗しょう症の薬を処方していただいていることを話されてはいかがですか。
( 監修 / 林先生:東京都リハビリテーション病院院長 )