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骨と体のQ&A
質問
87歳の母が自室で尻餅をつき、圧迫骨折(腰椎の1つが潰れる)と診断され3ヶ月入院して安静にしておりました。それ以後、腰痛が治りません。主治医からは、高齢のため手術は致しないとのことでしたが、新聞に「経皮的すい体形成術で骨セメントを注入すると痛みが緩和される」と知りました。母の肉体的現状は、骨粗しょう症以外は、どこにも異常なく腰痛のみです。このような場合に87歳と言う年齢的にみて骨セメント注入と言う手術は可能でしょうか。
答え
脊椎圧迫骨折後の痛みがなかなか消失せず、大げさな手術はできなくとも折れた背景に骨セメントを注入する手術は出来るのか?といった87歳のお母さんについてのご質問ですね。練り歯磨きのような骨セメントを麻酔の元で骨に穴を開け、太い注射器で注入し、潰れた背骨を少し広げ気味にして固めてしまうといった手術が骨セメント注入で、約50%の例では痛みが完全になくなり、70-80%の例ではずっと痛みが減るといった報告がなされています。87歳といえば、お母さまが身体的に大きな合併症もなく、考えもしっかりしておられるようですと手術は出来ると存じます。体に部分的な麻酔をかけ、30分から1時間かけて骨セメントを折れた部分に入れるのですが、その間に骨セメントが外に漏れないかを造影剤でチェックし、特に背骨の後ろの神経が侵されないかを見ながら慎重に手術が勧められます。この手術は、まだ全国的に普及しているわけではありませんので、主治医の先生によく相談して近くで出来る医療機関を探していただくことになります。
( 監修 / 林先生:東京都リハビリテーション病院院長 )
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