背骨の圧迫骨折にセメントを注入する手術(経皮的椎体形成術)があるそうですが、合併症はありますか。
経皮的椎体形成術では、つぶれた背骨の中に練り歯磨きのような骨セメントを注入して、背骨の変形を少なくする手術です。正常の形に近い背骨にしようとたくさんの骨セメントを注入しますと、それが骨の割れ目から外に漏れだして周囲の神経を圧迫し、運動麻痺(動かない)や感覚麻痺(さわってもわからない)を起こすことがあります。その他の合併症としては、背骨の中に充填した骨セメントの一部が血管内に入り、血流にのって肺にまで到達して肺梗塞(肺の血管がつまって肺の組織が傷んでしまう病気)を起こした例、体質によっては骨セメントが身体に強く反応して血圧が下がってショック状態に陥った例などが報告されています。このような合併症のあることを知ったうえで、自分の背骨のつぶれがどの程度不便かを考えて、経皮的椎体形成術を受けてください。
( 監修 / 林先生:東京都リハビリテーション病院院長 )