骨と関節のQ&A・用語辞典
質問
64才です。7年前の人間ドックで、骨粗しょう症と診断され、ビスホスホネート薬の点滴を月1回受けています。これまで新薬ができる度に変えていました。しかし、半年に1度、骨量検査をするのですが骨量があまり増えず、薬の効果が見られません。母が86才で骨粗しょう症ということもあり、遺伝も心配です。副作用があまりなく骨量が増える薬はないのでしょうか?
答え
質問されている方が男性ならば64歳頃では1年間に約1%ずつ骨量が減少し、女性であれば7年前の57歳頃には1年間に3%前後も骨量が減少します。骨粗しょう症は遺伝する傾向があり、お母様が骨粗しょう症と診断されていますので骨量減少には更に注意する必要があります。半年に1度測定しておられる質問者の骨量が余り増えないようですが、減少したとの記述が見当たりませんので、維持ないし多少の増加が見られているものと推定できます。
骨量が若い人の平均値の50%台に減りますと骨折し易くなりますが、70%前後を維持していれば大腿骨頸部骨折のような重篤な骨折を生じる可能性は大きくありません。従って、骨量が若い人の値まで増えなくとも月1回のビスホスホネート薬の点滴による骨量維持で生涯骨折なしの人生を送ろうと考えては如何でしょうか。骨粗しょう症治療薬には骨量を増やし、転倒を防ぎ、高齢女性の病気を25%少なくするといった薬もあり、服用については先生に伺って下さい。
( 監修 / 林 泰史先生:原宿リハビリテーション病院 名誉院長 )
後援:日本骨粗鬆症学会 (C)yutakanahone-suishin-iinkai