骨と関節のQ&A・用語辞典
質問
45歳勤め人です。管理職のためほとんど歩くことはしません。朝起きたとき、ほぼ毎日、足のかかと、指、手の関節、肩などが全体的に痛いのです。2階で就眠しているため朝起きてから階段を降りてくることが辛い毎日です。特に夏になるとひどくなるようです。朝起きてから30分〜1時間以内にこの症状はほぼ消失します。原因及び対策を教えて頂けますでしょうか?
答え
朝、体の方々の関節に痛みを生じ、階段を下りるのがつらいとのことですので関節痛と共に体のこわばり感もあるのではないかと推察いたします。夜間に休んでいる間は殆ど体の関節を動かしませんし、また筋肉も使いませんので全身の体温が若干低下し体中の関節は固くなる傾向が見られます。この傾向は一般的に高齢になるほど強くなりますが、質問者の方は運動不足であるといってもまだ45歳と若く、朝になって体の節々がこわばるような高齢者ではありません。
多くの関節に痛みを有し、朝方に体のこわばる病気としては関節リウマチがよく知られていますが、一般的に関節リウマチ患者さんのこわばりは手に見られます。ところが、子どもに発病するタイプの関節リウマチではこわばりが手に現れないで体に現れて、発病した子どもは朝起きた後座ったまま膝を抱えて泣いていることもあります。一方、大人でも男性に見られる関節リウマチは発病しにくいという男性の体質に逆らって症状を現すものですから,通常の関節リウマチの病状と異なっていることも多く、朝のこわばりが手足の節々に痛みを伴って生じることもあるものと考えます。
以上のことから朝起きてから30分〜1時間続く痛み、体を冷やして休みがちな夏に強くなるこわばりや痛みのために階段を下りるのがつらいことについて、加齢に伴う関節・靭帯の変化なのか、また関節リウマチによる多発性関節炎と朝のこわばりの症状なのかを整形外科かリウマチ科の専門の先生に診察をしていただき、血液・関節液の検査やレントゲン検査などで痛みの原因を調べていただいてはいかがでしょうか。原因が明らかになれば、それに合う治療がなされて症状が軽くなると考えます。このように専門の先生の診断・治療により痛みが減少すれば、今度は自分で歩く・泳ぐなどによって体を動かして関節が固まらないように、また筋肉の力を維持増強するように心がけてください。
( 監修 / 林 泰史先生:原宿リハビリテーション病院 名誉院長 )
後援:日本骨粗鬆症学会 (C)yutakanahone-suishin-iinkai