骨と関節のQ&A・用語辞典
質問
区の健診では、40歳から5歳ごとに受診できるようになっていますが、異常がなくても毎年受けたほうが良いのですか。年代によってもどのくらいの間隔で検査を受けたほうが良いのか違うのでしょうか?
答え
骨密度検診の案内が区市町村から来た場合、まず第一に受けていただきたい年齢として40歳を挙げます。40歳といえば骨粗しょう症に罹っている人が少ないのになぜ骨密度検診を受ける必要があるのかと不思議に思われるかも知れませんが、女性では50歳〜60歳に骨密度値を急速に低下させる入り口が40歳です。即ち、最大の骨密度値に近い値を知ることが出来るのは40歳の骨密度検診です。家系的に骨密度が低い、子ども時代の成長期に運動・食事により骨密度を十分に高くしておかなかった、20〜30歳代の壮年期に子育てや仕事で栄養・運動のことを考えずに生活をして来た、などで最大の骨密度値であるべき年代の骨密度値が低いことがあります。このような状態を早くに見つけ、対策をとるために40歳での骨密度検診は必要です。40歳で低い骨密度値の人が他の人と同じように骨密度を低下させますと将来は骨粗しょう症に罹患しますので、食事・日光浴・運動からなる日常生活の3原則をしっかりと実行する必要があります。40歳での骨密度が高い人は今までのライフスタイルを継続して骨密度値を維持する必要があります。女性の閉経年齢を詳しく調べた研究では平均51歳で閉経を迎え、人によっては51歳より10歳若い、30歳高齢で閉経を迎えるなど相当開きがあります。40歳代後半になると出産する女性がほとんどいなくなるように閉経期の数年前ごろから女性ホルモンの分泌が減り、それと共に骨密度値も減り始めます。50歳といえば、骨密度減少の真最中ですので、この時期の骨密度値を計測し40歳代の骨密度値とを比較することによって閉経による骨密度減少のスピードが分かります。いくら若い頃に骨密度値が高くても、閉経による骨密度減少のスピードが速い人は日常生活の3原則で骨密度減少を予防しなければなりません。このことから50歳で骨密度検診を受け、50歳以後は骨密度値が高ければ5年毎、低ければ2年ごとに骨密度値を測り毎日の努力が有効なのかをチェックすると励みとなります。
( 監修 / 林 泰史先生:原宿リハビリテーション病院 名誉院長 )
後援:日本骨粗鬆症学会 (C)yutakanahone-suishin-iinkai