骨と関節のQ&A・用語辞典
質問
51歳女性です。骨量が少ないと言われておりますが牛乳を飲むと下痢になります。カルシウムのサプリメントでも骨量を増やせますか?ヨーグルトとチーズは下痢になりません。146センチで54キロ体重があり太りすぎで、変形性股関節症と変形性膝関節症にかかっています。室内の自転車漕ぎの機械はあります。この器具でも骨量を増やせますか?関節症の私が骨量増加をするためのアドバイスをお願いします。
答え
51歳女性の方の質問ですが、50歳頃から55歳頃までの女性は骨量を著しく減らしますので、今より骨量を減らさないように相当頑張っていただきたいと考えます。そのためにはカルシウムの多い食事、適度な日光浴、そして運動からなる日常生活の3原則をしっかりと守っていただくことが大切です。
3原則の第一の食事について、牛乳はカルシウムを多く含んでいる、腸管から体内へのカルシウムの吸収率が非常に高いといった特徴がありますが、質問されている方は牛乳中の乳糖を分解する酵素が欠乏した乳糖不対症に罹っておられるものと考えます。そのために牛乳を飲んで下痢をするのですが、それ治すためには温めた牛乳を1匙飲む、次の日は2匙飲む、といったようにして胃が乳糖を分解出来るように徐々に慣らしていく、コーヒーや紅茶に混ぜて牛乳を薄める、などの方法があります。このような工夫で約4分の3の方は牛乳を飲めるようになりますが、どうしてもお腹がゴロゴロと鳴ったり、不快感が続くといった頑固な乳糖不対症の人は乳糖を分解した製品の牛乳も入手できますし、質問者が述べておられますようにヨーグルトやチーズは乳糖が既に分解され、除かれていますので口にしても安心です。その他、小魚、海藻類、緑黄色野菜、大豆製品などもカルシウムの多い食品ですので毎日の献立に加えてください。
日光浴を避ける傾向にありますが、紫外線が皮下脂肪に当たって形成するビタミンDは骨を強くするだけでなく体の免疫・抵抗力を増すなどプラスの面が多く、夏なら木陰で30分、冬なら手や顔に1時間ほど日光を浴びることで目的は達成できます。そして、散歩や軽いスポーツ、活発な家事仕事を通して骨に負担をかけますと骨量は増加します。運動といっても、質問者の方は肥満気味なうえ変形性股関節症や変形性膝関節症に罹っておられますので十分に体重を掛けられません。この場合、最も適している運動はプールの中で関節に負担をかけないで歩くといったアクアエクササイズで、これにより筋肉の強化を介して骨を強く出来ます。勿論、自転車漕ぎでも同じ効果が得られますので継続してください。
( 監修 / 林 泰史先生:原宿リハビリテーション病院 名誉院長 )
後援:日本骨粗鬆症学会 (C)yutakanahone-suishin-iinkai