骨と関節のQ&A・用語辞典
質問
24歳でスポーツしてます。ここ数ヵ月左ひざの正面から外側が痛みます。運動する時はサポータをしていますが普段、寝ている時や急に立った時に嫌な痛みがあります。ひざは怪我したことはありませんが左足首捻挫を繰り返し靭帯部分断裂を起こしたせいでしょうか?
答え
スポーツをしている青年に生じるひざ周辺の痛みは1ひざ周囲の筋肉の断裂(肉離れ)、2ひざ周辺の使い過ぎ、3ひざ関節の損傷、の3種類に分けられます。痛みが急に出てきたといった記述が見られませんのでひざ周囲の筋肉の断裂ではなさそうです。また、足首の捻挫以外に特別な記憶がないようですので、ひざ関節の損傷は考えられません。
結局、ひざの使い過ぎ症候群と呼ばれるいくつかの病気が原因となって痛みが出たものと考えられます。ひざ周辺の使い過ぎ症候群はスポーツの内容によってひざの前、横、後の靭帯や腱に痛みが出ます。質問者の症状はひざの正面から外側に痛みがあり、寝ているときや急に立ったときに痛むとのことですので膝蓋靭帯炎(しつがいじんたいえん)や腸脛靭帯炎(ちょうけいじんたいえん)の可能性があります。
膝蓋靭帯はひざの前面でひざの皿と脛とを結んでいる短く広い靭帯で、この靭帯にはジャンプ動作や長距離走で負担がかかりますが、負担が強く炎症を生じた場合を膝蓋靭帯炎といい、別名ジャンパーひざともいわれています。腸脛靭帯は太腿の外側に長く走っている靭帯で走りこんだときに使い過ぎによる炎症が生じます。これらの痛みを除くためには、まず2週間程度の安静をとり、膝蓋靭帯炎ではアイスマッサージ、大腿四頭筋ストレッチ、腸脛靭帯炎ではその靭帯のストレッチを行い、いずれにもインソールやテーピングでも治療します。
( 監修 / 林 泰史先生:原宿リハビリテーション病院 名誉院長 )
後援:日本骨粗鬆症学会 (C)yutakanahone-suishin-iinkai