骨と関節のQ&A・用語辞典
質問
70歳の父が膝が痛いと言うのですが、アスファルトを歩くと痛いらしく、じゃり道や土の上は歩いても痛みがあまりないと言います。どういうことでしょうか?
答え
お父様は初期の変形性膝関節症にかかっておられるものと推察いたします。変形性膝関節症は高齢になったり、使い過ぎによって関節の軟骨が磨耗して痛みが生じる病気ですが、軟骨がなくなって太腿の骨と脛の骨とが直接擦れ合って痛みが生じるのは病気が相当進行した後の状態です。多くの場合では関節軟骨が少し薄くなり、関節にゆるみが生じて関節を形作っている靭帯や関節の袋、筋肉などが引っ張られて痛みを生じるのです。したがって、膝関節がグラグラするような歩き方は痛みを引き起こします。硬い道の上を硬い靴で歩くと足に体重を掛けたときと足を浮かしたときの体重のかかり方が足の裏で調節できずに膝の捻りや横揺れとなって影響して痛みを覚えるのです。その点、土の上や砂利の上では衝撃を和らげてくれますので足の裏で体重のかかる際のブレを調節でき、膝での捻れや横揺れを少なくでき痛みが生じません。このことから、出来るだけ軟らかで平らな道を歩くか、底の軟らかな靴を履いて衝撃を和らげて歩くことをお勧めします。
( 監修 / 林 泰史先生:原宿リハビリテーション病院 名誉院長 )
後援:日本骨粗鬆症学会 (C)yutakanahone-suishin-iinkai