骨と関節のQ&A・用語辞典
質問
椅子から立ち上がるときなどに、膝関節がかくかくします。少し痛みもあるのですが、フィットネスに通って運動しています。肥満気味でもあるのですが、運動はやめたほうが良いですか?病院に行くのも怖くて以前腰のヘルニアがあると言われてお尻のあたりが痛みます。
答え
立ち上がる際に膝がかくかくするといった表現が、かくかくと雑音がなるのを感じておられるのか、関節が笑うと表現されるように筋肉が繰り返して伸縮しているのかが分かりません。しかし、フィットネスに通っている、少し痛みがある、肥満気味であるといった質問者の様子から筋力が低下した結果、関節が笑うといった状態ではないように推察します。椅子から立ち上がった際などに膝関節内に小さな雑音を感じ取るのは関節軟骨が軽く磨耗していてざらざらになっているためと考えられます。膝関節の軟骨は太腿の骨の端と脛の骨の端との間にありますが、もう1ヵ所、太腿の端の骨の前面と膝の皿の骨の後面との間にもあります。後者の関節を膝蓋大腿関節といいますが、この関節では膝を曲げ伸ばしする際に太腿の骨の端・前面を膝の皿が10cm以上も滑ります。力を入れて立ち上がったり、中腰になった際には大きな力で膝の皿が太腿の骨の端を押さえつけますので、表面の軟骨は磨耗し易くなります。このような原因で膝蓋大腿関節に変形性関節症が生じ、少し痛みます。この場合、フィットネスをするなら大きな負担がかからず筋力を増やせる水中ウオーキングや水泳、アクアエクササイズなどをするのがよいと考えます。肥満を少しでも解消できれば、痛みと雑音に悩まされなくて済むでしょう。
( 監修 / 林 泰史先生:原宿リハビリテーション病院 名誉院長 )
後援:日本骨粗鬆症学会 (C)yutakanahone-suishin-iinkai