骨と関節のQ&A・用語辞典
質問
水泳をすれば骨粗しょう症(骨が強くなる)に良いと聞いたのですが、実際はどうなのでしょうか?
答え
骨密度を維持・増加させるためには、運動することにより骨に刺激を与えるのが有効です。特に、荷重骨といわれる脊椎や下肢の骨については、体重をかけて運動することによって骨密度の維持・増加が図れます。しかし、高齢者の中にはひざ関節や股関節の痛みのために、散歩等の軽い運動さえもむずかしい人もいます。このような人では、水泳や水中運動(水中歩行など)は、水の浮力を利用して下肢や体幹への負担を軽減し、苦痛なく運動することが可能となります。また、水中運動は、水圧に対する抵抗運動の要素もありますので、骨のみならず筋肉の肥大や筋力の増加が期待できます。骨粗しょう症の患者さんは、骨密度の低下のみならず筋肉の萎縮や筋力の低下を伴っていますので、これらを改善するために水泳や水中運動は有効といえますが、骨への体重負荷が少ない分だけ骨密度の維持・増加効果は少ないです。しかし、ひざ関節・股関節が痛いために何も運動をしないよりは有効ですからぜひ水中運動を始めてください。
( 監修 / 林 泰史先生:原宿リハビリテーション病院 名誉院長 )
後援:日本骨粗鬆症学会 (C)yutakanahone-suishin-iinkai