骨と関節のQ&A・用語辞典
質問
65歳の母が圧迫骨折をしました。すぐに病院には行けず痛みに耐えていたようです。その後3年ほど前から糖尿病の治療で通院するようになった際に、腰のレントゲン検査で圧迫骨折と診断されました。しかしもう骨折してから何年も経っているとの事で安静とコルセットの着用と注射の治療しかないとのことで痛みが良くなるわけでもなく、それ以上に体の痛み、関節の痛みが激しくこのままだと寝たきりになるのではないかと心配です。糖尿病の骨粗しょう症で注意する点はありますか。
答え
質問されている方のお母様の病気について、発症状態と年齢との関係で不明確な部分もありますが、御質問の文章からは「以前に脊椎圧迫骨折を受傷された65歳のお母様が受傷後きちんとした治療を受けないまま痛みに耐えて様子を見ておられたようです。3年前にレントゲン写真を撮ってもらい脊椎に圧迫骨折があると診断されましたが骨折後何年間も経過しているため、安静・コルセット装着・注射による治療を受けておられる」とのようです。ところが、痛みが続いているため、このままでは寝たきりになってしまうのではないかと心配しておられます。一般的に脊椎圧迫骨折は3〜4週間も経てば骨折部が癒合して、背中の丸みに伴う軽い筋肉痛だけを残して強い痛みはなくなるものです。お母様の脊椎圧迫骨折は今でも寝たきりになるのではないかと心配するほど強い痛みを伴っていますので、いつまでも骨癒合の生じない稀なタイプかもしれません。糖尿病の骨粗しょう症では骨密度の低下状態よりも、より骨が弱くなっていることが多く、また骨折した部位がぐらぐらと動いていたなどの状況があれば骨癒合の生じないタイプになりがちです。まだ、お母様の年齢はお若いようですので、このまま痛みのために足腰を弱らせて寝たきりになってしまわないようにするため骨折を招きがちな糖尿病はきちんとコントロールすること、そして骨折部を詳しく調べていただいて、手術や注射で骨折部を固定して痛みを除けないか検討していただくこと、の2つが大切です。糖尿病の骨粗しょう症では骨密度が保たれていると思っていても骨折を生じることがありますので、転倒しないようにも注意してください。
( 監修 / 林 泰史先生:原宿リハビリテーション病院 名誉院長 )
後援:日本骨粗鬆症学会 (C)yutakanahone-suishin-iinkai