骨と関節のQ&A・用語辞典
寒くなると右足が痛み、眠れないほどでしたので病院へ行き、レントゲン検査をしたところ、関節が少しすり減っているとのことでした。手術をする程ではないといわれたので、温泉に行ったところ、痛みがひどくなりました。普通の入浴なら大丈夫です。温泉やサプリはやめた方がよいでしょうか。
加齢とともに関節を構成する骨や軟骨が変形、変性、摩耗(すり減り)を生ずる状態は変形性関節症と言われ、私たちの脚では股関節、ひざ関節、足関節や足趾の関節に生じます。変形性関節症の主な症状は関節の痛みや腫れ、曲げ伸ばしの制限で、症状の強さは関節の変形の程度によって異なりますが一般的に気温によって左右され寒い時に強くなる傾向があります。変形性関節症の治療には様々なものがあり、症状の内容と強さによって選択されます。関節を温める事は温熱療法とも言われ先に述べた点で理にかなっていますが、温泉は温度や含まれる成分による刺激などの影響が考えられるため自分に合ったものを選んだほうが良いでしょう。また、サプリメントは主に軟骨の成分であるグルコサミンやコンドロイチン、ヒアルロン酸を補う目的で様々な種類の物があります。しかし、口から摂取したサプリメントの成分は他の食物の栄養分と同様に消化管で吸収された後全身に行き渡り、目的とした関節にのみ集まるわけではなく、さらに成分によっては血糖値に影響するという報告もあります。したがって、サプリメントの使用については内容、作用機序、副作用、費用などを十分検討する必要がありますし、現時点で変形性関節症の治療法として大きな期待を持つ事はできません。
( 監修 / 大森豪先生 : 新潟大学研究推進機構超域学術院 教授 )
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