骨と関節のQ&A・用語辞典
質問
正座などから立ち上がるときに膝が痛くてなかなか立ち上がれません。また、足裏にぴりぴりとしたしびれがあり、夕方になると膝から下がパンパンに張っています。どのように治したら良いでしょうか。
答え
膝は脚の真ん中に位置し、立ったり座ったり歩いたり走ったりという様々な動作において身体を支えています。そして、椅子やしゃがみ込み、正座からの立ち上がり動作時には、膝には体重の2〜3倍の負担がかかると言われています。一方、膝には軟骨や半月板と言うクッションのような構造があって膝にかかる負荷を吸収し、また、太ももの筋肉(大腿四頭筋)は膝を安定させることで負荷の吸収に役立っています。しかし、これらの負荷吸収機能は年齢とともに徐々に低下し、特に、膝の軟骨の摩耗や半月板の変性は骨自体の変形とともに変形性膝関節症と言われています。このように膝の負荷吸収機能が低下した状態で膝に急な負担がかかると膝は痛みという形で悲鳴をあげるのです。また、足裏のしびれや夕方からの膝から下の張りは、膝よりもむしろ脊柱管狭窄症という腰の病気の時に見られる神経性の症状の可能性があります。したがって、まず、骨と関節の専門医である整形外科の先生を受診し、診察やレントゲン、MRI検査などで膝と腰の状態をきちんと評価した上で、その程度に応じて筋力訓練を含めたリハビリテーションやヒアルロン酸注射・内服・外用薬といった薬など適切な治療を受ける事をお勧めします。
( 監修 / 大森豪先生:新潟大学超域研究機構教授 )
特別協賛:中外製薬株式会社,後援:日本骨粗鬆症学会 (C)yutakanahone-suishin-iinkai