骨と関節のQ&A・用語辞典
質問
41才女性。健康診断で骨密度が61%となりました。毎月しっかり生理もきています。他の病気にかかっている可能性はありますか?
答え
質問者は41歳と若い年齢にも拘わらず、若年成人の平均値と比較して骨密度値が61%と低いのは何か他の病気が骨密度値を低下させているのではないかと心配されているようです。骨粗しょう症は大きく分けて特に原因がないのに骨のカルシウム量が減少する原発性骨粗しょう症と病気や薬など明らかな原因に基づく続発性骨粗しょう症とがありますが、続発性骨粗しょう症は少なく、ほとんどの骨粗しょう症は原発性骨粗しょう症です。また、20歳から80歳までの健康な女性の骨密度値を調べてみますと、骨密度の平均値は歳と共に少しずつ低下しますが、同年代の健康な人の間でも個人によって骨密度値のバラ付きが大きく、若いからといって若年成人の平均骨密度値近くの人がほとんどではありません。もちろん、内分泌の病気や胃腸の病気が隠れていて、その病気が骨密度値を低下させることはないとも言えませんが、骨密度の低下から病気が見つかることは希です。毎月生理もしっかりとあり、体調にも異常が無ければ骨密度値だけが低い原発性骨粗しょう症の状態と考え、原因となる他の病気を詮索するのは心配し過ぎと考えます。むしろ、20歳代、30歳代で十分量のカルシウムを摂って運動していたか、タバコやアルコールなど骨にとって良くない嗜好がなかったか、清涼飲料水の飲み過ぎ、保存食の摂り過ぎがなかったかなどをチェックし、思い当たる項目があれば、それらを改善して下さい。まだ若いですから、日常生活の改善で骨密度は正常範囲内に回復すると考えられます。
( 監修 / 林先生:東京都リハビリテーション病院院長 )
特別協賛:中外製薬株式会社,後援:日本骨粗鬆症学会 (C)yutakanahone-suishin-iinkai