骨と関節のQ&A・用語辞典
質問
現在50代前半、副甲状腺機能低下症で、血中カルシウム濃度が低下し続けるのでカルシウム剤、活性型ビタミンD3を毎日摂取しています。10年程、日常に支障がない程度に低めの血中濃度を保つ様に心掛けているので、血中濃度が低いと骨密度も低くなりそうな気がします。副甲状腺機能低下の骨密度への影響を教えてください。
答え
50歳代の質問者の方は副甲状腺機能低下症による血液中のカルシウム値低下を防ぐため10年来カルシウム剤、活性型ビタミンD3剤を内服してこられました。とはいっても、血液中のカルシウム値は低めですので骨密度を低下させないかを心配しておられます。副甲状腺ホルモンは首の前にある甲状腺に付着した小さな4つの組織、副甲状腺から分泌されるホルモンで、骨を溶かして血液中のカルシウム量を増やしますので副甲状腺機能亢進症では骨量が減ります。しかし、副甲状腺ホルモンの分泌量が減る副甲状腺機能低下症では骨が溶け出さないために血液中のカルシウム値が低くなりますが、骨量は減りません。まれな病気である副甲状腺機能低下症の治療経験がある内分泌科の先生は少なく、少ない経験談をお伺いしても骨密度の低下は見られないとのことです。しかし、質問者は閉経期に当たっていますのでよく運動するなど骨密度を増やす日常生活には心がけてください。
( 監修 / 林 泰史先生:原宿リハビリテーション病院 名誉院長 )
後援:日本骨粗鬆症学会 (C)yutakanahone-suishin-iinkai