骨と関節のQ&A・用語辞典
質問
52歳女性です。友人で更年期に入ったと同時に膝の痛みを訴える人が沢山います。また、更年期が過ぎると自然に良くなったと経験を話してくれる人もいます。更年期と膝痛の関係はあるのでしょうか?
答え
更年期頃から生じる膝痛は膝関節の軟骨がすり減り、関節にゆるみが生じるために関節の袋や靭帯が引っ張られて痛みとして感じる変形性膝関節症が原因のほとんどであると言えます。中高年になりますと関節軟骨内のムコ多糖というコンニャクのような成分が小さな分子となって溶け出しやすくなるため関節軟骨が薄くなります。その上、更年期になりますと女性ホルモンの分泌量の変化によって、体の中に脂肪が溜まりやすくなり肥満傾向が現れるために膝への負担が増し、関節軟骨の磨耗に拍車がかかります。更年期ごろの女性は活動的な毎日を送っていることが膝痛の原因ともいえます。一方、更年期を過ぎて年月が経ちますと、加齢に伴う体重現象や日常の活動性が緩やかになる、などの理由で変形性膝関節症の病態は同じでも痛みは少なくなります。したがって、変形性膝関節症の病気は自然には良くなりませんが、高齢になって症状は軽くなることが多いといえます。
( 監修 / 林 泰史先生:原宿リハビリテーション病院 名誉院長 )
後援:日本骨粗鬆症学会 (C)yutakanahone-suishin-iinkai