骨と関節のQ&A・用語辞典
質問
68歳男性です。腰椎圧迫骨折に遭い骨密度を計測したところ、若年成人と比較して腰椎70%、ラテラル計測(腰椎側面計測)52%、大腿骨90%でした。数値の違いをどのように捉えればよいのでしょうか。
答え
骨粗しょう症は年齢、ホルモン、食事の影響で全身の骨が弱くなる病気ですが、もう1つ骨を弱くしたり強くする要因に骨に対する負担があります。骨への負担は体の部位により異なりますので骨密度は骨の部位により多少は違ってきます。例えばピアニストやテニス選手は腕の骨の骨密度は高い事が知られています。骨への負担の大小以外に質問者のように骨を壊す細胞が活発となり、骨が弱くなり始める50〜60歳代の人では水道管のような厚い緻密な皮質骨よりも、骨の中心部にある海綿状の骨の方が骨の表面積が相対的に広いため活発に働く骨を壊す細胞が多くなり、より弱くなります。このことから、海綿状の骨で出来ている腰椎よりも厚い皮質骨が多く、普段から負担の多い大腿骨の方が骨密度は高く、腰椎椎体の後方で多くの皮質骨が絡み合っている状態を計測する腰椎前後像より殆ど海綿骨のみを計測している腰椎側面計測(ラテラル計測)の方が骨密度は低くなります。
( 監修 / 林 泰史先生:原宿リハビリテーション病院 名誉院長 )
後援:日本骨粗鬆症学会 (C)yutakanahone-suishin-iinkai