骨粗鬆症

子供の骨を守る -4-

カルシウムとたんぱく質の両方をたっぷり

日本人は全体的にカルシウムが不足しています。
日本は火山国のため、例えばフランスなどと比べて水に含まれるカルシウムなどのミネラル分が少なく、野菜などに含まれるカルシウム分も少ないといわれます。

自然に摂取できるカルシウムが少ないのですから、より積極的にカルシウムを摂らなければならないにもかかわらず、どうも必要量が満たされていないというのが現状です。
学校給食のある小・中学生は給食で牛乳がでるので、ある程度のカルシウムは補えるのですが、高校生くらいになると牛乳の摂取量が減る分、カルシウム摂取量が減って不足気味になってきます。

より強い骨をつくるには1日1000mg以上のカルシウムが必要とされます。これは通常いわれている所要量よりかなり多めですから、意識して摂取しなければなりません。
小児期に牛乳を飲まなかった人は骨量が少ないというデータを見ても、骨にとっていかにカルシウムが大切かということが分ります。
子どもの頃の食習慣は成人後にも大きく影響しているわけです。



19~25歳の健常女性にアンケート調査を行うとともに、前腕橈骨・尺骨遠位部の骨密度を測定。

牛乳摂取と骨量

(広田孝子他:
Am J Clin Nutr 55:1168-73, 1992)
6~9歳の健常ボランティアに1000mg/日以上のカルシウム摂取を指導し、非指導郡と比較。

カルシウム補充郡の腰椎骨密度の増加率

(平成10年度厚生科学研究
子供家庭総合研究事業報告書)

また、カルシウムさえ摂っていれば骨への栄養はこと足りていると、誤解している人も少なくありません。鉄筋コンクリートに例えれば、カルシウムはセメント。いくらセメントが十分でも、鉄筋にあたるコラーゲンなどのたんぱく質が不足していれば、もろい建物(骨)しかできません。
粘りのある強い骨をつくるには、カルシウムばかりでなくたんぱく質を十分摂って、鉄筋に当たる部分を太くしっかりしたものにすることが大切です。


図1 図2


( 監修/時田章史先生:時田げんきクリニック )

協力:暮しの手帖社, 後援:日本骨粗鬆症学会 C yutakanahone-suishin-iinkai