骨粗鬆症

女性の一生と骨量の推移



女性の骨はホルモンの影響を大きく受けます。
女性の骨量は、骨格の完成する思春期まで急峻に増加したのちにもゆっくりではありますが20代半ばまで増え続けます。その後30代後半までは最大の骨量値を維持します。女性の骨にとって欠かせないのが女性ホルモン(エストロゲン)。エストロゲンは骨をつくり、骨からカルシウムが溶けだすのを抑える働きをしています。そのため、閉経によってエストロゲンの分泌が急に低下してしまうと、骨からカルシウムが溶け出す作用のコントロールができなくなって、骨量が急に低下しはじめます。このように骨量が急激に減少する時期が閉経後5~10年間継続します。これは女性であれば誰にでもおこることでやむを得ないともいえますが、食事や運動である程度はその減少を抑えられますから、なるべく骨量が減少しないように心掛けましょう。その後、加齢とともに骨量の減少の程度は緩やかになります。しかし年齢とともに少しずつではあっても減少していきますから、やはり食生活や運動に気を配ってください。

20代では:
最大骨量をいかに増やすかがポイント。食生活、特にカルシウムの摂取、カルシウムの吸収を助けるビタミンDの摂取、バランスのとれた食事、適度な運動、日光浴が必要です。くれぐれも無理なダイエットなどしないように。健康ばかりか美しさまで損ないます。

30~40代では:
今ある骨量はどの程度でしょうか?自分の骨量を知るとともに、現在の骨量を維持するようなライフスタイルが大切です。カルシウムを多く含むバランスのとれた食生活、適度な運動、日光浴を忘れずに。自分の最大骨量がどのくらいかを知っておくためにも、この時期の骨量を測定しておくことは重要です。

50代では:

閉経を迎え、女性ホルモンの分泌が減少してくることで、いわゆる更年期症状が見られるようになります。骨にとっても曲がり角です……でも悲観しないでください。カルシウムもより一層必要になりますが、カルシウムを摂取する方法はいろいろあります。運動も、まず歩くことから。散歩したり買い物の時に少しだけ遠回りしたり、無理なく出来ることから始めましょう。

60代以降では:

閉経時期のような急激な骨量の減少する時期は過ぎました。でも、骨量は少しずつ確実に減っていきます。また腸からのカルシウム吸収も年齢とともに減少していますので、ビタミンDの摂取が大切になってきます。さらに、だんだん転びやすくなってきますので、転びにくいような歩き方を覚えましょう。周囲の転びやすい場所なども覚えておきましょう。バランス運動やストレッチ運動など、楽しくからだを動かして、転びにくいからだづくりをすることも大切です。

(監修/和田誠基先生:武蔵藤沢セントラルクリニック 院長)

後援:日本骨粗鬆症学会 (C)yutakanahone-suishin-iinkai