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※2008/4/30現在、
掲載数3,959件
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薬剤の種類と副作用
骨粗鬆症治療薬にはそれぞれ特徴があります。しかし、正しく服用しないと期待される効果が見られませんし、薬には副作用もありますので、服薬する際にはきちんと服薬指導を受け、分からないことは何でも聞いて理解し、服用方法に関する注意を守ることが大切です。
| 活性型ビタミンD3製剤(一般名:カルシトリオール、アルファカルシドール) |
| 効果: |
日本で最も長く使用されている治療薬です。腸管からのカルシウムの吸収を助け、骨の代謝を活発にする薬です。また、骨を壊す作用を持つホルモン(副甲状腺ホルモン)を抑制する働きもあります。減ってしまった骨量の顕著な増加は見られませんが、骨量の減少を抑え、骨折発生頻度を低下させます。
高齢者ではビタミンDやカルシウムの消化・吸収機能が低下し、さらに食品からのカルシウムやビタミンDの摂取が不足しがちです。ビタミンDは腎臓と肝臓で活性化されて骨に働きますが、加齢によって腎機能も低下するため活性化したビタミンDをつくる量が減ります。そこで活性化したビタミンDを必要に応じて投与する治療が行われます。 |
| 副作用: |
血液中のカルシウム量が増えすぎる場合があります。この場合には食欲不振、全身倦怠感などが見られます。長期間、血液中のカルシウム濃度が高い状態が続くと、腎障害など体に悪影響を及ぼす危険もあります。カルシウム剤と活性型ビタミンD3製剤を併用している場合に副作用が出やすいので、カルシウム剤等をサプリメントとして用いている場合には医師や薬剤師に伝える事が大切です。また長期間服用している場合には少なくとも半年に1回は血液と尿のカルシウム濃度を測定してもらうと良いでしょう。 |
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| エストロゲン製剤(一般名:エストラジオール、エストリオール) |
| 効果: |
閉経後や卵巣を摘出している場合に見られる更年期症状、骨量減少は女性ホルモンであるエストロゲン(卵胞ホルモン)の分泌低下が原因です。これらの症状を緩和するためには、女性ホルモンを補うホルモン補充療法が効果的です。エストロゲンは骨からカルシウムが溶け出すのを抑える働きのある薬剤です。骨量の減少を抑えること、骨折頻度を抑制することが知られています。 |
| 副作用: |
性器出血、乳房痛などがみられることがありますが、服用を続けているうちに治まってくるケースが多いようです。エストロゲンはまた、乳癌、子宮体癌の発症率を高めるといわれていますが、エストロゲンに加えてもうひとつの女性ホルモンであるプロゲステロン(黄体ホルモン)を組み合わせて投与することにより子宮体癌については発生率が低下するという報告があります。最近の研究では心筋梗塞や脳卒中の危険性を増すことが示され服用による問題点がクローズ・アップされています。服薬中は、自覚症状がなくても、半年から1年に1回は婦人科検診を受けることが必要です。この定期検診が、癌の早期発見につながるというメリットもあります。子宮体癌、乳癌を経験された方、ご家族にそのような方がいらっしゃる場合、また深部静脈血栓症の既往がある場合には、必ず医師に伝えてください。 |
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| 選択的エストロゲン受容体モジュレーター(一般名:塩酸ラロキシフェン) |
| 効果: |
閉経後の骨粗鬆症患者での骨密度増加、骨の代謝抑制、骨折頻度抑制効果が証明されている薬物です。体の中でエストロゲンが作用する組織で組織特異的にエストロゲン類似作用とエストロゲンの作用を抑制する効果を持つことが知られています。特に骨に対してはエストロゲン作用を発揮し、乳腺組織・子宮内膜に対してはエストロゲンのような刺激作用を発揮しないという面白い性質を持つ新しいカテゴリーの薬物です。 |
| 副作用: |
更年期症状で見られるような「ほてり感」と足の痙攣(こむらがえり)などが最も頻度の高い副作用です。まれな副作用としては深部静脈血栓症、肺塞栓症(エコノミークラス症候群)があります(ただし、アジア人・日本人対象の臨床試験ではほとんど認められていません)。このような病気と診断された患者さんや以前に病気が疑われた方は服用しない方が良いと思います。症状としては突然の呼吸困難、息切れ、胸痛、急な視力障害等があります。 |
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| ビスホスホネート製剤(一般名:アレンドロネート、リセドロネート、エチドロネート) |
| 効果: |
骨からカルシウムが溶け出すのを強力に抑える働きがある薬剤です。骨量を増やし、大規模な臨床試験で薬剤非投与群に比べて骨折率を低下させます。消化管からの吸収が悪く、食物や他の薬剤と一緒に服用するとビスホスホネート製剤の吸収が悪くなります。早朝空腹時に服用し、服用後30分は食物を摂らないようにしなければなりません。服用方法が他の治療薬と異なり周期的に服用するエチドロネート(2週間内服、10〜12週休薬)と毎日服用するアレンドロネート、リセドロネート、また新たに週に1回だけ服用するアレンドロネート週1回製剤があります。
▼周期的に服用するタイプ
2週間は毎日服用し、その後は10〜12週間休薬するという服用方法を守って下さい。
▼毎日服用するタイプ、週に1回だけ服用するタイプ(どちらも服用方法は同じ)
起床後、起きた状態でコップ1杯の水で服用してください。服用後は少なくとも30分以上は上体を起し、横にならないでください。 |
| 副作用: |
消化器症状、特に食道潰瘍が報告されています。服用後に横になると副作用が出やすいので服用後はすぐに横たわらないで下さい。また乳製品などとは一緒に飲まず、コップ1杯の水で服用して下さい。 |
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| 効果: |
納豆などに含まれる成分で、骨の形成を補助する薬です。骨にカルシウムが沈着するのを助ける働きがあります。骨の新陳代謝が低下している高齢者に適しています。骨量の減少を抑える作用はありますが、骨折の発生頻度については、重症例でのみ低下されたという報告があります。 |
| 副作用: |
心筋梗塞などでワーファリンを服用している場合にはその効き目を減らすため使用できません。ワーファリンを服用している場合には医師に必ず伝える必要があります。 |
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| 効果: |
カルシウムは成人で1日600mg必要と言われていますが、骨粗鬆症の患者さんは1000mg程度の摂取が必要です。食事から摂ることが一番良いと考えられますが、なかなか食事だけではとれない場合が多いものです。食事からの摂取が不足している場合にはカルシウム製剤を補います。しかし、カルシウム製剤だけでは骨粗鬆症を改善できないので、既に骨粗鬆症と診断された方には他の薬と併用して治療を行います。健康に害を及ぼさないためにカルシウム摂取量の上限は、食事と合わせて2500mgとされています。 |
| 副作用: |
副作用としては胃腸障害がみられることもあります。カルシウム剤など自分で買って服用している場合には医師に相談してください。特に活性型ビタミンD3製剤との併用には注意が必要です。 |
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(監修/和田誠基先生:城西国際大学薬学部臨床医学講座教授)
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