骨粗鬆症と関節痛の総合情報サイト
RICHBONEロゴ 女性イラスト
検索の詳しい説明

検査診療サーチ
最寄りの施設や診療機関を探してください。
※2008/10/31現在、
掲載数3,974
骨量測定
骨粗鬆症の診療
関節痛の診療
さあ、今すぐチェック!
骨の健康度チェック
ひざの健康チェック
転びやすさ度チェック
転ばない住まいチェック
トップページ
サイトメニュー一覧
骨と関節に関する調査結果 編集後記 お知らせ リンク集 更年期を健やかに 関節と関節痛 コラム 転倒予防のために カルシウム料理 骨と関節のQ&A イベント・セミナー 専門用語辞典 richbone通信 サイトマップ 保健・医療・福祉関係者 骨と骨粗鬆症
更年期を健やかに過ごす
更年期 > 更年期の医学的なケア

更年期の医学的なケア

ホルモン補充療法の注意点も知っておきたい。

HRTはよいことずくめではなく、注意点やトラブルもあります。それを知っておきましょう。HRTの中心となっているのは、エストロゲンですが、もうひとつの女性ホルモンである黄体ホルモンの内服を併用することが一般的です。子宮のある方にエストロゲンのみを単独で使用した場合、子宮体がん(子宮内膜がん)の発生率が高くなるためです。

そして実際のエストロゲン製剤としては、内服剤が中心となりますが、皮膚に貼るテープ剤(パッチ剤とも呼ばれています)も最近よく使われています。消化器症状の副作用や肝臓への負担は少ないのですが、かぶれやかゆみなどの皮膚刺激症状が出る場合もあります。

これらのホルモン製剤の飲み方には、いろいろな方法があります。エストロゲンだけ飲む方法は、先に述べたように子宮体がんの危険性を考慮して、原則として手術により子宮を摘出した方に対して行われることが多い方法です。

またエストロゲンと黄体ホルモンを一緒に飲む方法は、黄体ホルモンを飲む時期により、さらに2つに分類されています。
「同時併用投与法」と呼ばれているものは、エストロゲンと黄体ホルモンを連続的に一緒に飲む方法で、主に閉経後何年か経過した方に行われます。 また、「周期的投与法」はエストロゲンを21〜28日間のみ、黄体ホルモンを後半の12日〜14日間だけ一緒に飲んだうえで、1週間お休みする時期を設けながらこれを繰り返す方法で、飲み終わる前後に通常月経に似た出血が認められます。この方法は主に閉経後間もない方に行われます。他にエストロゲンを連続してのみ、黄体ホルモンを最初の12日〜14日間一緒に飲む方法もあります。

次にHRTを行うときの注意点としては以下の2つが大切です。

HRTを行うことができない場合
HRTの使用を検討する必要がある人HRTは更年期女性にとって有用な治療法ではありますが、逆にHRTを行ってはいけないケース(医学的には禁忌といっています)がいくつかあります。(※表4)子宮体がん・乳がんにかかったことがある人や治療中の人、重症の肝機能障害のある人(ホルモン剤は主として肝臓で変化を受けるため)、血栓症にかかったことがある人や治療中の人(ホルモン剤の投与により悪化する可能性がある)などがあげられています。

注意しなければいけない(比較的禁忌)例としては、子宮筋腫・良性の乳腺疾患・脳下垂体腫瘍にかかったことがある人ないし治療中の人(HRTの施行により悪化することがある)、高血圧症や糖尿病を有する人でそのコントロールが不良の場合、原因不明の不正性器出血のある人(子宮体がんの可能性が否定できないため)が挙げられます。また、胆石症や片頭痛がある人、ヘビースモーカー、肥満者では、HRTによる効果と危険性(リスク)を十分に考えたうえで行う必要があります。

副作用ないしマイナートラブル
女性ホルモン剤を使用した時に見られる副作用ないしマイナートラブルのうち、頻度の高いものとしては、性器出血と乳房痛ないし乳房緊満感が挙げられます。

性器出血は子宮のある方にHRTを行う場合に最も頻度が高く、トラブルになりやすい症状のひとつです。周期的に飲む場合には、先に述べたように飲み終わり前後に月経に似た出血が起こりますが、出血の時期がほぼ決まっているため問題は少ないようです。

一方、連続的に一緒に飲む方法でも、出血が(特にHRT開始から数ヶ月以内に)みられることがあります。この出血は通常は1年以内になくなる場合が多いのですが、出血が持続するケースもみられます。
また乳房が張って敏感になったり、痛くなったりすること(乳房痛ないし乳房緊満感)も比較的頻度の高い症状で、通常は飲み続けることで消失することが多いとされています。

その他、従来より経口避妊薬(ピル)の副作用として、胃部不快感、悪心、嘔吐、肝機能障害などはよく知られていますが、ピルとして使用されるホルモン剤は、エストロゲンの量も黄体ホルモンの量も、HRTとして使用する場合の数倍のホルモン量ですが、HRTとして使用されるホルモン量は少ないため、これらの副作用は少ないようです。


( 監修 / 太田博明先生:東京女子医科大学 産婦人科学教授 )
ページトップへ▲
<< 前のページへ 1 - 2 - 3 - 4 - 5 次のページへ >>