関節痛〜ひざ・肩〜

手術の治療方針

変形性膝関節症の治療は、まず保存療法(運動療法や薬物療法など)を行って症状の軽減を図ります。保存療法を行ったにもかかわらず、十分な効果が現れず症状が悪化してしまったような場合に手術療法が検討されます。
手術にあたっては、その効果、危険性、手術費用、入院期間、手術後のリハビリテーションの内容など、主治医とよく相談したうえで決めることが大切です。

関節鏡視下手術

関節内を内視鏡で観察しながら、滑膜炎、変形した半月板や軟骨、関節内の骨のでっぱり(骨棘)やカケラを取り除き、痛みを改善します。

関節鏡視下手術の説明写真
この手術に向いている人
関節の変形や痛みがそれほどひどくない場合や確定診断に行われる。
メリット
内視鏡手術のため、創(キズ)が小さく体への負担が小さい。正常な組織を傷つけにくく、手術による感染症の危険性が低い。
デメリット
数年で腫れや痛みなどの再発することがあり、効果の持続期間は長くない場合もある。
社会復帰までの期間
社会復帰までの期間

高位脛骨骨切り術

すねの骨(脛骨)の膝に近い部分を切り、O脚を矯正して痛みを改善します

高位脛骨骨切り術の説明写真
この手術に向いている人
50歳から60歳代で比較的活動性が高く、極端なO脚などひざの内反変形によりひざの内側に痛みが強い場合に行われる。
メリット
可動域が維持され、手術後10年以上もよい状態が続き、スポーツなどもできるようになる方がいる。
デメリット
・切った骨が完全につく(骨癒合)まで最低2か月程度かかる。
・入院期間中に衰えた筋力の回復にさらに1か月程度かかる。
社会復帰までの期間
社会復帰までの期間

人工関節置換術

変形した関節をセラミックやポリエチレンなどの人工関節と入れ替え、痛みや歩行能力を改善します。

人工関節置換術の説明写真
この手術に向いている人
ひざ全体が大きく変形し、痛みが強く立ち座りや歩行など日常生活に支障をきたす場合に行われます。
メリット
・痛みやこわばりが解消し、多くの日常的な動作ができるようになる。
・自転車や車の運転、水泳やサイクリング、ゴルフなどの運動ができるようになる。
デメリット
・膝の曲がりが完全に戻らない場合が多く、正座や激しい運動は避けたほうが良い。
・治療費が高い。
・現在の人工関節の耐久性が15年~20年程度。耐用年数を超えると取り替え手術の必要がある。
社会復帰までの期間
社会復帰までの期間
(監修 / 菊池 啓 先生:近畿大学医学部堺病院 整形外科)
特別協賛:中外製薬株式会社,後援:日本骨粗鬆症学会 (C)yutakanahone-suishin-iinkai