関節痛〜ひざ・肩〜

ひざに水がたまったら:関節水腫の症状と治療

なぜひざに水がたまるの?

いわゆる「水」とは関節液のことで、関節液は関節包(かんせつほう)の内側にある滑膜(かつまく)という薄い膜でつくられています。関節液は、健常なひざの場合には通常0.5mlくらい含まれ、なめらかな動きや関節軟骨の栄養に大切な役割を果たしています。「ひざに水がたまる」とは、何らかの原因でひざに過度の負担がかかったときに、滑膜が炎症を起こし(滑膜炎)、その結果、多量に産生された関節液がひざ関節のなかにたまった状態をいいます。変形性ひざ関節症でも、しばしばみられる症状で、「関節水腫(かんせつすいしゅ)」といいます。

正常な関節
正常な関節の図

水がたまったら、水を抜くのはどうして?

ひざに水がたまったら、まず、その水を抜きます。これは、ひざに多量の関節液がたまったままの状態では、はれによる痛みが出たり、関節のはたらきを悪くしたりするためです。水を抜いた後は、ヒアルロン酸を注入して、ひざの痛みや炎症を抑え、ひざの動きをなめらかにします。

水を抜くと癖になるのでは?

ひざに水がたまり、たまった水を抜いても、再び水がたまってしまう場合があります。これは、「癖」になったのではなく、水がたまる原因となった炎症が治っていないからです。他の方法でも滑膜炎を治療しながら水を抜いて、関節内注射をすることで、症状が改善されていきます。

(監修 / 林先生:原宿リハビリテーション病院 名誉院長 )
後援:日本骨粗鬆症学会 (C)yutakanahone-suishin-iinkai