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軟骨とは?ヒアルロン酸ってどんなもの?
関節がよく働き、また重い体重を受けられるように、骨の端を弾力性のある切り餅状の半透明な2〜5 μm の厚さの物質が覆っています。それが関節軟骨です。関節軟骨は、コラーゲンという靴革にも使えるような硬いたんぱく質がスポンジのような構造をして、その間にコンドロイチン硫酸とケラタン硫酸というコンニャクのような物質がたくさん詰まってできています。この構造のおかげで、関節軟骨は重い体重を一日中受け続けたり、また走ったりした場合の大きな衝撃にも耐えられる構造をしています。
関節軟骨をつく軟骨細胞は、軟骨内にシャンペンの気泡のようにあちらこちらに散らばって存在していますが、細胞の周辺のみに少量のヒアルロン酸のあることが分かっています。
ヒアルロン酸の多くは、関節の内面を覆っている滑膜の細胞が、関節液とともに産生してできます(図参照)。関節を曲げる、関節を踏みつけて圧迫する、などの際にヒアルロン酸は、関節軟骨の表面と表面の間にできたひだ由来の間隔に挟まり、大きな分子が圧縮されます。ヒアルロン酸が圧縮されることで、関節面を接触しないように押し広げる働きをしています。このようにして関節軟骨の表面を摩擦により擦り減るのを防いで、生涯にわたり使いやすい状態に保ち続けています。
変形性膝関節症や関節リウマチでは関節液の主成分であるヒアルロン酸が酵素の力で壊され、ヌルヌルしなくなってしまいます。その場合、新しいヒアルロン酸を注射で関節内に入れますと痛みが少なくなり、歩きやすくなるのです。ヒアルロン酸は、納豆のネバネバのような物質で、自動車のオイルやグリースのような働きもしています。
( 監修 / 林先生:東京都老人医療センター院長 )
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