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※2008/6/30現在、
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肩の構造と働き、痛みの原因
肩関節は人体の多くの関節の中でも実にユニークな存在です。ヒトは2本足の動物に進化する際に“手”という、いかなる精密機械もかなわないような自在な働きをする器官を発達させてきました。その“手”を最大限に有効に活用するため、肩の関節はヒトの持つ関節の中で一番自由度のある関節として変化してきたのです。この関節のおかげで肩につながる腕は、上げ下げはもとより前後左右360度に回転するなど運動範囲も運動量も多大になりました。地球の重力や頭部からの重みを受けつつ、腕の重量を支え、常に腕の動きをコントロールしている肩関節は、とても働き者の関節といえます。

肩の骨はおもに鎖骨と肩甲骨と上腕骨で構成されており、肩甲骨のくぼみ(肩甲骨関節窩)に上腕の骨頭が組み込まれています。肩関節は狭い意味では肩甲骨関節窩と上腕骨頭との間の肩甲上腕関節を指しますが、広い意味ではイラストの「肩甲上腕関節」、「胸鎖関節」、「肩鎖関節」の3つの解剖学的関節と、「肩甲胸郭機構」、「烏口鎖骨機構」、「肩峰下滑動機構」の3つの機能的関節から構成される複合関節ととらえます。
これらの6つの構造のすべてが調和のとれた連動をすることによって、腕のさまざまな動きが可能となり、さらに肩関節の周囲は僧帽筋、三角筋などの筋肉が取り巻いて、関節の動きを支える役目を果たしています。また、肩には広範囲な動きを円滑に行うための潤滑装置として、人体最大の滑液包が存在します。滑液包の内壁は滑膜でおおわれ、滑液、リンパ液で満たされています。
肩の痛みの代表は肩関節周囲炎
私たちがいろいろな動作や仕事をするときには、肩の関節の可動域が広いだけでなく安定性も要求されます。この相反する働きのバランスが壊れると障害が発生します。
肩の痛みで代表的なものは、いわゆる「五十肩」といわれる肩関節周囲炎。老化が原因とされ、大半は時間が経過すると自然に治癒するものとして江戸時代から知られていました。運動選手などに多い肩の障害や、頸椎症に代表される首や脊髄の病気が原因で肩の痛みが発生することもあります。また精神的ストレスからも肩や首の痛みを感じることもあります。
( 監修 / 斎藤 明義先生:駿河台日本大学病院整形外科科長 )
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