コラム

美肌にも活躍!ヒアルロン酸の保湿効果

岩本麻奈 先生 岩本麻奈 先生
体内で「ヒアルロン酸」が特に多く含まれている臓器というと、皮膚、関節、眼、動脈、脳などがあげられます。これらの部位は、肌のしわやかさつき、関節の痛み、老眼など老化現象が顕著な部位ともいえます。
『肌とヒアルロン酸の関係』について皮膚科医の立場でお話します。

皮膚科専門医
スキンクリニック代官山在仏コンサルタント

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歳をとるということは“水分を失っていく”こと

 生体内の水分量は成人で体重の約60~70%程です。赤ちゃんの頃は80%、加齢に伴い、徐々に減少していき、70歳くらいで50~60%となります。歳をとるという事は“水分を失っていく”事でもあるわけです。

皮膚の保湿とヒアルロン酸の関係

 皮膚は表面から表皮、真皮、皮下組織と3つに区別されます。外界と接する角質層は、湿度に左右されやすく、水分量が10%以下になるとドライスキンと呼ばれ、かさかさ肌荒れした状態になります。なめらかでみずみずしい美肌を保つためには保湿機構が大事なわけですが、角質層自体に水分を保つ働きがあり、その代表の一つが“NMF(natural moisturizing factor:天然保湿因子)”です。これは特定の成分ではなく、遊離アミノ酸を中心に乳酸(塩)、ピロリドンカルボン酸、尿素、アンモニア、グルコサミン、ムコ多糖類など、水溶性成分の混合体の事をいいます。このムコ多糖類(ネバネバした粘液の意味)の代表のひとつが“ヒアルロン酸”というわけです。

正常な皮膚と老化した皮膚

 また真皮層の保湿にはリン脂質などの疎水成分や、コラーゲン、エラスチン、コンドロイチン硫酸など、親水性成分が深く関わっています。ここでもヒアルロン酸はその驚異的な保湿能力によって、コラーゲンをサポートし、張りを保たせるという大変重要な働きをしています。

美肌にも活躍のヒアルロン酸

 さて、このヒアルロン酸1gで、その5000~6000倍の5~6リットルもの水分を抱え込む事ができます。肌の弾力やみずみずしさを支えるヒアルロン酸ですが、歳をとると共に生成を助ける酵素の働きが低下し、新陳代謝が衰えるので、体内での合成力が弱くなってしまいます。また、ヒアルロン酸はもともと人体に保有している物質ですので、その安全性は非常に高いとされています。美肌のためにもヒアルロン酸が注目される理由はこの高い保水力と安全性にあったのです。
後援:日本骨粗鬆症学会 (C)yutakanahone-suishin-iinkai